園児らへ火災予防学習

紙芝居を使って火事の怖さを子どもたちに教える女性団員ら

奄美市消防団の女性小隊

奄美市名瀬の春日保育園(白濱律子園長)で14日、奄美市消防団の女性小隊による火災予防学習が行われた。園児たちを前に消防団の活動や火事にならないための注意事項などを、わかりやすく説明。「もし火事を見つけたら、すぐに近くの大人に知らせてほしい」などと呼びかけた。

同学習は火災予防月間に合わせて実施。同消防団女性小隊のメンバーが“先生”となり、地域の保育園などで消防団の活動や火災予防に関する紙芝居などを行っている。この日は同隊の上山あさみ部長、吉井彩香さん、栄ヤスエさんの3人が、吉井さんの勤務先でもある春日保育園を訪れた。

教室では最初に火事に関する紙芝居を披露。▽子どもが一人で火を使ってはいけない▽消防団や消防署に連絡する―などを確認したあと、大きな声で火事を知らせる練習も。上山部長らは「おうちに帰ったら、きょうどんなことを習ったのか、お父さんやお母さんにも教えてあげて」と園児と約束した。

同学習は今年からスタート。今回が2カ所目といい、吉井さんは「まずはメンバーの身近な場所からこの活動を広めていこうと思った。小さいうちから火の怖さを知ってもらうことや、普段は他の仕事をしている消防団が、地域でどんな役割を果たしているのかを子どもたちに伝えたい」と話した。

同女性小隊のメンバーは15人。上山部長は「都合がつくメンバーが参加する。消防本部に紙芝居などの教材もあり、活用させてもらった。訓練だけでなく、こうした火災予防学習も消防団の大事な活動の一つ。この活動をどんどん広げて、女性のメンバーも増やしていきたい」と語った。