沖永良部2町 捕獲トラップ設置

ミカンコミバエの捕獲トラップを設置する役場職員=和泊町=

ミカンコミバエ
島内での確認なし

【沖永良部】奄美大島でミカンコミバエが急増していることに伴い和泊、知名両町は18日、島内60カ所に捕獲トラップを設置した。現在、島内でミカンコミバエは確認されていない。両町では、奄美大島・徳之島からの果実・果菜類などの持ち込みの自主規制と、家庭で栽培する作物の取り扱いに注意するよう住民に呼び掛けている。

和泊町では、笠石海浜公園や空港付近の道路など30カ所、知名町では、文化ホールあしびの郷・ちなや上城集落公民館など30カ所で取り付け作業を行った。捕獲トラップの数を既存の40カ所から100カ所に増設し、ミカンコミバエの侵入防除体制の強化を図る。

和泊町役場経済課の武吉治課長は「島内でミカンコミバエは確認されていないが、予防のために家庭で栽培しているトマトやピーマンなどは腐敗させずに食べてほしい」と話した。

来月13日~2017年3月31日まで、奄美大島5市町村からの移動が制限される植物は、ポンカン、タンカン、スモモ、マンゴー、パッションフルーツ等の果実類や、トマト、ピーマンなどの果菜類。期間中は植物防疫官の検査による許可がなければ、島外へ移動させることができない。