奄美・西陣コラボ展開催

京都府知事賞を受賞した『几帳』と制作者の窪山さん

入賞など応募作品公開

奄美市名瀬の本場奄美大島紬会館で20日、「奄美・西陣コラボ展」(本場奄美大島紬協同組合、西陣織工業組合など主催)が始まった。同展新商品審査会で入賞した14点をはじめ、応募作品が公開され、会場には受賞者など多くの人が来場し、一つ一つの作品を興味深く眺める姿が見られた。展示会の開始前には、各賞の表彰式が行われた。

同コラボ展は今回で7回目を迎え、19日には審査会があり、衣装をはじめ、小物、雑貨、インテリア商品など48点の応募があった。関係者によると、衣装関係の応募が増えたという。

西陣織工業組合・大槻ゆづる常務理事は「商品として見た時にも、全体的に年々レベルが上がってきている。デザインが良ければ、価格に関係なく欲しい人はいる。展示会では、子ども向けのファッションショーを開くが、実際に着てもらうことで、より身近に感じてほしいところ。やはり、実際に地元の人が着ることがなによりPRになる」と話した。

京都府知事賞を受賞した、窪山照枝さん(63)=奄美市名瀬=は息子の中学の卒業式の際に自身が着けた帯と、友人から提供してもらった帯で几帳を制作。窪山さんは「昔からパッチワークをしており、いつか自分の帯をインテリアとして身近に置きたいと感じていた。いろいろな思いが詰まった商品の完成に賞までもらい、うれしい」と語った。

同展は22日まで開かれ、21日も含めた2日間は午前11時と午後2時半の2回に分け、子ども紬ショーが開催される。