龍郷町りゅうゆう館で行われた議会報告会・意見交換会
龍郷町議会(碩龍弘議長)は25日夜、同町りゅうゆう館で「2015年度議会報告会・町民との意見交換会」を開催した。15年度当初予算の審議状況や陳情などについて各委員等が説明。住民と議員らによる意見交換会もあり、住民からは「議員の活動がわかるよう、もっと住民へ議会のことを周知してほしい」などの要望が挙がった。
同議会が町民向けの議会報告会と意見交換会を行うのは今回が初めて。ホームページや防災無線などで告知したところ、各地区から幅広い年代の男女46人が参加した。
会では最初に15年度当初予算と14年度決算の審議状況、採択した陳情と群島議員大会での要望事項について、資料に沿って委員長らが報告。その後の質疑応答や意見交換会では集まった町民から資料に関する質問や、同報告会に対する意見が発表された。
住民からはそれぞれの集落に関する工事全般の予算状況などについて、「住んでいる集落だが、あの工事にこんな風に予算がついていたのは知らなかった」という声も。自衛隊による補修工事が行われたことの理由や、現在取り壊しとなったために利用できなくなった公民館の図書室についての質問も。議員からそれぞれ回答を受けた町民からは町民が知らない事実が多いと指摘した上で、「もっと住民目線に立って周知徹底してほしい」と注文があった。
また、現在各学校と、一部の地域(学校の無い集落)に設置されているAEDについては、「学校が休みの時は簡単に使うことができない。こうしたものは一刻を争う。町全体の問題として、各集落の公民館に設置するよう、議会から要望を出してほしい」などの声が挙がった。このほか、ミカンコミバエに対する考え方や農業研修施設に関する質問など多くの意見が寄せられ、当初予定よりも30分延長し、積極的に意見を交わす姿が見られた。
同報告会については「事前に資料を配ってもらえた方が、(資料を)読み上げる時間が短縮され、質問も考えやすい」「こうした大きな会場ではなく、校区ごとに開くなど充実させてほしい」という意見も。同議会では「要望があれば、集落単位でも出向いて開催していきたい」と語った。