誘殺数一日平均1匹に

20151202 2015年奄美群島におけるミカンコミバエ種群の誘殺状況

空中散布終了「ほぼ抑え込む」

農林水産省植物防疫所は2日、奄美群島におけるミカンコミバエ種群の誘殺状況(11月30日現在)を発表した。緊急防除区域の奄美大島(加計呂麻・請・与路島含む)の誘殺数は最新の11月24日から30日までの1週間で7匹となり、前週(33匹)比5分の1以下に減少、一日平均1匹まで減っている。先月16日から開始されたヘリコプターによるテックス板の空中散布は、計画していた枚数を30日までにまき終えた。

誘殺数の累計(9月1日以降)は緊急防除区域の奄美大島が856匹、同区域外27匹。前週(11月17~23日)までの累計は緊急防除区域849匹、区域外25匹だった。

最新の週(11月24~30日)の誘殺数を市町村別にみると、最も多いのが瀬戸内町の4匹だが、前週の16匹、前々週の51匹に比べ大幅に減少している。宇検村と龍郷町はゼロだった。誘殺数の減少について同省消費・安全局植物防疫課の島田和彦課長は「1週間でかなり減少しており、ほぼ抑え込まれたのではないか。引き続き誘殺状況を注視していきたい」と語った。

人が入り込めない山間部や崖部へのテックス板投入は有人ヘリによる空中散布を県が実施。計画では12月4日までに約12万1千枚散布としていたが、30日ですべてまき終えたという。年内の空中散布は終了したことになる。テックス板の有効期間は50~60日間(約2カ月)で、この期間や誘殺状況などをみて今後の空中散布時期を判断する方針。

ミカンコミバエの根絶方法はオス成虫の誘殺が採用されている。誘引物質として植物の丁子=ちょうじ=(フトモモ科の常緑高木)由来のメチルオイゲノールを使用。これに殺虫剤を混ぜた誘殺テックス板(木材繊維板)が投入されている。

なお、前週(11月17~23日)の誘殺状況では屋久島で28匹確認されたが、24~30日までの週で173匹に増加している。ただし日別では24日51匹、25日98匹、26日22匹、27日1匹などと推移。25日をピークに27日以降は大幅に減少している。