喜界町で行われた群島植樹祭＝提供写真＝
２０１５年度「第57回奄美群島地区植樹祭」（喜界町、鹿児島森林管理署、奄美大島流域森林・林業活性化センター、大島支庁主催）が３日、喜界町湾の自然休養村管理センターであった。各種表彰や記念植樹などを実施。約３００人が参加し、森林の保全を祈念した。
同植樹祭は緑化思想の高揚と、地域林業の振興を目的に群島内を持ち回りで隔年開催。式典に合わせて森林・林業の功労者を表彰している。
主催者を代表して本重人支庁長は「森林は生活に必要な木材を生産するとともに、災害の未然防止や温暖化防止など安心安全な生活に大きな役割を果たしている。支庁でも奄美産材の利用拡大に努めるほか、世界自然遺産登録に向けても適切な森林整備、再利用に取り組んでいきたい」とあいさつ。
開催地となった喜界町の川島健勇町長は「町内はほとんどが畑なので手つかずの自然というものは少ないが巨木なども多数あるところ。これからもこの自然環境を次世代に残し、人と自然の共生、調和を実現した島を目指していきたい」と語った。
式典では緑の少年団紹介後、①木を植え、森を育み、大切な水資源を確保しよう②奄美産材の安定的な供給体制を構築し、林業・木材産業の活性化を図ろうーなどのスローガンを採択。式典後は植樹もあり、同町百之台公園展望台近くでガジュマルやコクタン、シャリンバイ、アカテツなどが植樹された。
被表彰者は次の通り。（敬称略）
【森林・林業功労者】▽鳥獣保護・猟政部門＝吉岡強（喜界町池治）▽林業従事者部門＝寔勝哉（同町嘉鉄）
【林業技術競技会】▽恵み豊かな森林づくり部門（育成天然林・改良施業林）優秀賞＝名音集落（大和村）
【県環境林務部公共事業優良工事など】▽最優秀工事（大島支庁農林水産部長表彰）＝㈱山下建設（部門・治山事業）、丸福建設㈱（部門・林道事業）▽最優秀技術者（大島支庁農林水産部長表彰）＝岩木洋隆（部門・林道事業）