訪問介護部会・市介護保険事業所連絡協議会

出席者は在宅医療の在り方について理解を深めた

在宅医療あり方考える
「切れ目ない連携重要」

奄美市介護保険事業所連絡協議会の訪問介護部会が2日、奄美市の社会福祉センターであった。ネリヤ訪問ステーションの大山真奈美看護師長が、訪問医療を看護の視点から講演。今後予想される在宅医療の需要拡大から、介護と看護両面での連携を密にする必要性を示した。

勉強会には各地の訪問介護事業所などから約40人が出席。講演で大山さんは「今後、介護職員が足りなくなる一方、終末医療で在宅ホスピスを希望する高齢者が増加していく」と説明し、在宅医療の継続には医療・介護・福祉の切れ目がないことが重要と指摘。「在宅ホスピスに関わる業者全体で情報の連絡を密にする必要がある」と述べ、「関係者同士が顔を合わせる関係から、それ以上の信頼関係の構築を目指したい」。

大山さんは介護福祉士・看護師の介護者宅への同時訪問や、主治医などへの報告や相談を多忙時には看護師に行うなど、異業種間で直接コミュニケーションをとる必要性を示した。

その上で今後の在宅医療の在り方について大山さんは「24時間体制のサービス提供の構築や、介護施設の小規模多機能化施設の普及拡大は重要になってくる」と話した。