知的障がいバスケ普及・強化へ

熱戦が繰り広げられた男子決勝=いちき串木野市総合体育館

勝利して喜ぶ女子の選手ら=いちき串木野市総合体育館

特別支援学校の大会初開催
奄美でも普及教室を予定

【鹿児島】第1回県特別支援学校対抗バスケットボール大会が4日、いちき串木野市の総合体育館であった。県内の特別支援学校から、男子6チーム(7校)、女子2チーム(6校)が出場し、熱戦を繰り広げた。

2020年に鹿児島で開催される全国障害者スポーツ大会に向けて、知的障がい者スポーツの普及・強化を目指して、初めて開催された。県障害者スポーツ協会が主催し、主管を県選抜知的障害者バスケットボールチームの鹿児島バルダーズが務めた。「鹿児島の現状は厳しい」とバルダーズの山元晃一代表。バルダーズが昨年発足し、九州予選に臨んだが初戦敗退。女子はチーム自体がない。

特別支援学校には、部活動をしている学校も少ない。今年7月からバルダーズの選手・スタッフが、プロのレノヴァ鹿児島の協力も得て、各学校でこれまで20回の普及教室(※12月19、20日は奄美で開催予定)を実施してきた。

今大会は、前後半8分ずつの試合時間以外は、健常者のバスケットと同じルールで実施。男子決勝は、鹿児島高等特別支援と鹿児島城西高が対戦し、鹿高特別支援が27―16で勝利し、見事初代チャンピオンに輝いた。

「試合をするごとに、チームワークがよくなって、どんどんうまくなっていった」と丸山将監督。バスケット部はなく、サッカー部や野球部、バドミントン部など運動部所属のメンバーでチームを作った。練習は2回しかできなかったが、試合を重ねるごとに、声が出るようになり、全員守備・攻撃の「チームバスケット」ができるようになった。圖師良主将は「みんなで高めあうことができた。楽しかった」と感想を話していた。

試合の合間には、交流戦やバスケット教室も実施。講師役で大会をサポートしたレノヴァの氏家豪一選手は「最後まであきらめない姿勢に僕たちが勇気をもらった。一緒に鹿児島のバスケットを盛り上げていけたら」と感想。山元代表は「子供たちが『またやりたい』と笑顔で言ってくれたことが全て。バスケットをやりたい子供たちのための、環境整備を今後も考えていきたい」と話していた。
(政純一郎)