全国表彰を喜ぶ「徳之島自動車学校」管理者の瀧田義和校長ら=7日、徳之島町
【徳之島】県公安委員会指定・徳之島自動車学校(徳之島町亀津、管理者・瀧田義和校長)が、長年にわたる自動車運転教育の積極的な取り組みや教習水準の向上など功績が認められ、一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会(田中節夫会長)表彰に輝いた。同全国表彰は県内で数年ぶり、奄美地区からは初。「名誉ある表彰に恥じないよう、今後も全職員一丸で地域の交通安全教育センターの役割を」と喜んだ。
同町亀津市街地を一望する高台の静かな環境に位置。1963(昭和38)年4月に自動車練習場(県公安委員会未指定)として開設・開校。同前身の県公安委指定後の鹿児島市・谷山移設など変せんを経て83年11月、島民の請願で新たに指定を得て新設開校。以来32年間に計1万3千人余の卒業生を交通の場に送り出し、ここ数十年間は卒業者の重大事故(死亡事故)の発生はないという。
表彰式は11月20日に東京であり、同校設置者の岩井克夫氏が出席。指定校が全国約1300校(うち県内31校)ある中での代表校として表彰状と盾を受けた。
管理者の瀧田校長(71)は、全国表彰の背景に「安全マインド(安全運転する心)」を理念とした教習業務のほかに、「徳之島全体の交通安全教員センター」として①高齢者講習②違反者講習③初心者運転講習④全国交通安全運動協力(1日開放・各種講習、街頭立しょう指導)など地域への協力も挙げる。
「現職員11人。少子高齢化の波を受けての厳しい経営状況の中でも、懸命に経営努力をしながら教習業務に従事」。そして「名誉ある全国表彰に恥じないよう今後も『心の運転』を基本に、全職員一丸で初心運転者の育成にまい進したい。特に高齢者と児童生徒の交通事故防止には関係機関との連携を密にして協力・寄与したい」(同校長)と力を込めた。