海の駅に食堂ブース開業

試食に参加した関係者ら

常設メニュー予定のうどん、海鮮丼、ネギトロ丼

瀬戸内漁協の直営店
海鮮丼などメニュー 観光客要望きっかけ

瀬戸内町海の駅に店舗を構える瀬戸内漁協直販店「海力」(村田豪仁店長)は11日から、食堂ブースを開業する。7日は開業に先駆けて鎌田愛人町長らを招いた試食会を行った。同ブースでは常設メニューとなる海鮮丼などのほか、同漁協で取り扱っている地場産の魚を使った総菜なども販売予定という。

同店は2007年に開店し、これまで鮮魚や加工品などを販売している。新設する同ブースは調理場とテーブル席、カウンター席合わせて17席を設置。常設メニューとして▽うどん(350円)▽ネギトロ丼(500円)▽海鮮丼(750円)―を予定している。

食堂の設置について同組合会計主任兼総務統括の西俣智太さんは「観光客から『活魚や鮮魚は持ち帰れないので、その場で食べたい』という要望が以前からあった。バニラ・エア効果で観光客は増加していることもあり、今回の設置につながった」と説明。従来の店舗の約3分の1を食堂部分にしており、改装・設備費は500万円。国の沿岸漁業リーダー・女性育成支援事業や町の補助などを受けて行った。

7日の試食会では常設メニューのうどん、キハダマグロのネギトロ丼、地場産の鮮魚を使った海鮮丼、刺身を関係者が試食。この日は惣菜としてかき揚げや、タカサゴ・スズメダイのから揚げ、ノコギリダイの煮つけなどもあり、基本的にはその日に水揚げされたものを使った惣菜を提供する予定としている。

販売ブースにある刺身なども購入後、食堂で食べることが可能。また、場合によっては水槽の活魚もその場で調理・提供できるといい、茂野拓真組合長は「容器も蓋つきなので、そのまま持ち帰ったり、フェリーで食べることもできる。こうした取り組みは奄美でも珍しいのでは」と話した。

営業は11日からスタート。時間は午前11半から午後5時半まで(販売ブースは午前9時半から午後5時半まで)。年末年始は30日まで営業し、来年1月5日から再開するという。