大島地区中学校弁論・英語暗唱大会

市町村の代表32人が登壇した大島地区中学校弁論・英語暗唱大会=15日、徳之島町

最優秀賞に輝いた英語暗唱・幸山さん(亀津中2年)=左=と、弁論・長野さん(城ヶ丘中3年)

最優秀賞 英語・幸山さん(亀津中) 弁論・長野さん(城ヶ丘中)

【徳之島】日本復帰記念第33回大島地区中学校弁論・英語暗唱大会(大島地区教育委員会連絡協議会主催)は15日、徳之島町生涯学習センターであった。各市町村大会で選抜の英語暗唱、弁論の部の各代表16人ずつ計32人が登壇して堂々と発表。英語暗唱は徳之島町亀津中2年の幸山千尋さん、弁論は和泊町城ヶ丘中3年の長野朱里さんがそれぞれ最優秀賞に輝いた。

奄美群島の日本復帰60周年の2013年度に5年ぶりに復活(奄美市会場)、持ち回りで隔年開催。各教科の学力向上や豊かな人間性、社会性、国際性を育み、日本復帰を果した先人の教えに学びその熱い思いを引き継ぐ生徒の育成―が目的。

開会行事オープニングでは天城町西阿木名中の木村彩香・松林ひまわりさんコンビによる島口、伊仙町面縄中の永田心音さんの島唄発表も。審査の観点などの説明に続き、英語暗唱の部(暗唱・ショートスピーチ)から発表がスタート。家族や学校関係者などが聞き入る中、発表者たちは声に抑揚をつけて身ぶり手ぶりも交えながら堂々と発表。両部門とも甲乙つけ難い発表の連続で審査員らを悩ませた。

幸山さんはショートスピーチでは、夏休みの英語キャンプで学んだジェスチャーの大切さや、英語で世界中の人と接したい意欲なども紹介。「自信のあった表現力が特に評価されたと思う。将来の目標は通訳になることです」とニッコリ。

「私たちの『島ムニ』」と題した長野さんは、方言がユネスコ登録の消滅危機言語と知り、母親の言葉をヒントに見い出した方言のよさや、方言を残す意義を説いた。「練習に付き合ってくれた先生方や両親に感謝。島ん人(ちゅう)だから、祖父母が生きてきた温もりのある方言文化を絶やしたくない」と話した。

ほか優秀賞は次の通り。(敬称略)

▽英語暗唱の部 芋高舞(秋徳中2年)、河村郁哉(小宿中3年)▽弁論の部 仁禮美空(赤木名中3年)、北郷恵理華(金久中3年)