知名町で「avec maman(おかあさんといっしょ)」

フォトパネル作りを楽しむ親子ら=知名町=

親子の遊び場誕生
映画やワークショップ楽しむ

【沖永良部】親子で休日を楽しむ「avec maman(おかあさんといっしょ)」(同実行委員会主催)が23日、知名町中央公民館であった。ワークショップや映画の上映会が行われ、多くの家族連れで賑わった。

地方創生先行型事業「知名町地域課題解決人材育成事業」を活用し、映画館のない離島の子ども達に映画を楽しんでもらおうと企画。鹿児島県内や福岡などで移動上映会を行っている「PETIT CINEMA(プチシネマ)」と、県内在住のものづくり作家3組が来島した。

イベントは午前と午後の2回実施。役場職員や沖永良部高校の生徒がボランティアとして運営に参加し、午前の部には、地元の親子20組以上約70人が集まった。

参加者は、クリスマスにちなんだオーナメントの絵付けや厚紙を使った箱作りなどのワークショップに挑戦。フォトキャンパスパネル作りでは、キャンパス生地にプリントした家族写真を木枠に張り付ける作業が行われ、親子で工具を使いながらフォトパネルを完成させていった。

ワークショップ後、チェコのアニメ「もぐらのクルテク」の上映会が開かれ、主人公のもぐらが見せるコミカルな動きや他の動物達と触れ合うシーンに子ども達は見入っていた。

2歳と5歳の子どもと参加した坂井健一さん(33)、南さん(32)夫婦は「家族のフォトパネルを作った。島でこのようなイベントがあるとうれしい。また参加したい」と話した。

映画の上映会を行ったPETIT CINEMAの下池奈津子さんは(31)は「沖永良部で映画の上映や本格的なワークショップを開催したかった。今回のイベントをモデルに、地元の高校生や住民が中心となって町の活性化につなげてほしい」と語った。