適正な110番呼びかけ

元白バイ隊員の技術に、訪れた人々から拍手が送られた

瀬戸内署 元白バイ隊員の実演も

1月10日は警察庁が定める「110番の日」。それに合わせ、瀬戸内署(本田尚志署長)は7日、同署敷地内で110番の適正利用を呼びかけるキャンペーンイベントを開いた。同町出身で、昨年10月にあった空手の世界大会で優勝した緑強志さん(26)を一日署長に任命。会場では警察の装備品や体験コーナーも設けられ、訪れた人々は警察を近くに感じながら、110番の適正な利用を学んだ。

同署によると、昨年の1年間で管内から届いた110番通報は440件。いたずらなどは少なくなってきているが、緊急性の低い相談も110番で連絡が来ることもあり、担当者は「緊急性の低い相談などは瀬戸内署の一般回線か、最寄りの交番・派出所を利用してほしい」と話す。

会場には地域の子どもたちなど60人が訪れ、委嘱式を見守った。本田署長から一日署長の委嘱を受けた緑さんは、地域住民に「110番は私たちの生命、身体を守るための重要なもの」と、適正な通報を呼びかけ。その後、署員らの装備品の確認などを行うと、「安心・安全な瀬戸内を目指して、これからも頑張ってください」と激励した。

会場を訪れた子どもたちは、鑑識の指紋採取やパトカー搭載の機器の扱いを体験。県警の交通機動隊で白バイ部隊に所属していた署員による、白バイ・バイクの試技も行われ、子どもたちは普段できない体験や警察の高度な技術に喜んでいた。

イベントに参加した西田湖南くん(12)は「とても速く走るバイクを操っていてすごいと思った。110番をいたずらでは絶対に使わない」と話した。