ヒカンザクラ開花宣言

8日、龍郷町の長雲峠でヒカンザクラの開花が宣言された

龍郷町観察の森
見頃は今月下旬以降

 龍郷町は8日、同町自然観察の森で町花であるヒカンザクラの開花を宣言した。隈元和範副町長が同観察の森駐車場にある開花標準木前で開花を宣言。前年と同日、例年よりはやや遅れての開花宣言。川畑力自然観察指導員によると、長雲峠のヒカンザクラは今月下旬から来月上旬にかけて特に見頃を迎えそうという。

 早い年には前年12月に出されることもある同町の開花宣言だが、今季は例年よりやや遅れての発表。今冬の奄美地方は「比較的暖かい日が続き、適度な〝寒〟がなかったためでは」(川畑さん)とみられている。

 町花に指定されているヒカンザクラは同施設内に約260本、施設までの道路など長雲峠周辺を合わせると約1千本が植えられているという。

 早い個体では昨年末から少しずつ開花をはじめ、8日までに標準木が5輪咲きを迎えたため開花を宣言。川畑さんは「全体では現在、一分咲き程度。これから見頃を迎え、2月下旬頃まで楽しめると思う。観察の森では他にもリュウキュウウマノスズクサやヒメフタバランなども開花期を迎えているので観察に足を運んでもらえたら」と話していた。