奄美の自然や文化触れる

地元住民とともに六調を踊る丸の内朝大学のクラス委員ら

「丸の内朝大学」クラス委員ら
研修旅行 八月踊りの体験も

大手町・丸の内・有楽町エリア全体をキャンパスに、早朝7~8時台に市民大学を開講している「丸の内朝大学」。同大学で開講されているクラスで講義をサポートするクラス委員ら46人が9日から、研修旅行で奄美大島入りしている。同日はカヌーや八月踊りなどを体験し、世界自然遺産を目指す島の自然や文化の魅力に触れた。

同大学は2009年に開校。年間延べ約3千人、これまでに延べ1万人以上が受講している。一般社団法人奄美群島観光物産協会も13年度から、奄美群島振興交付金を活用した群島観光物産広域連携事業の一環で講義を開設。今回はクラス委員の研修旅行として、初めて奄美大島・喜界島が選定され来島した。

同日は奄美市住用町のマングローブパークでカヌー体験や大和村の野生動物保護センターを見学。夜には同村大棚公民館で同集落婦人会によるシマ料理を堪能したほか、八月踊り保存会の会員らとともに八月踊りを体験。委員らは見よう見まねで踊り、最後は六調で奄美の夜を締めくくった。

10日には龍郷町の自然観察の森散策や大島紬村での紬織り体験など、奄美大島北部の観光スポットを巡り、その後喜界島へ。廃校となった喜界町の旧小野津小学校で宿泊するなど、都会では難しい地方の魅力を体験した。

初めて奄美大島を訪れたという宮田摩美子さん(29)は、「自然や文化に触れることができ、住民に詳しく教えてもらったので、奄美大島への興味が沸いた。人が温かく、優しいことが他の地方と違うところ。個人旅行でゆっくり観光してみたい」と話した。

研修旅行は11日まであり、サトウキビ収穫体験や酒造見学などを行う予定。