養殖カンパチで激励

合宿選手らに新鮮なカンパチを贈呈し、一部解体披露も=10日、天城町(ホテル・サンセットリゾート)

徳之島合宿の実業団陸上部に
奄美群島地区漁業士会

【徳之島】奄美群島地区漁業士会(茂野拓真会長)の関係者は10日午前、ニューイヤー駅伝2連覇のトヨタ自動車(愛知県)など実業団陸上部の合宿拠点、天城町与名間のホテルを訪問。合宿中の5団体に瀬戸内町産養殖カンパチ計25㌔贈って励ました。

同漁業士会は、魚食の普及や「奄美の魚」PR活動などの一環で、2010年からはスポーツ合宿で奄美を訪れたアスリートらに奄美近海で獲った新鮮な魚を贈っている。徳之島でのキャンペーンは昨春の上武大硬式野球部一行の徳之島町合宿時に続いて2回目。

茂野会長(瀬戸内漁協)と満林春男さん(名瀬漁協)=いずれも指導漁業士=が来島。折から合宿中のニューイヤー駅伝2年連続3度目優勝のトヨタ自動車をはじめ準優勝のコニカミノルタ、9位の日立物流グループ、JR東日本ランニングチーム、スズキ浜松アスリートクラブの計5団体61人の各代表に、1尾約5㌔のカンパチを1尾ずつ5本贈呈した。

茂野会長(58)は「2016年ニューイヤー駅伝で活躍した皆さんが、年頭を徳之島合宿でスタートすることは奄美群島を挙げて光栄なこと。奄美は生産量日本一を誇るカンパチとクロマグロのほかマダイの養殖も盛ん。末広がりの『八』で縁起の良いカンパチ(勘八、間八)を食べて合宿の目標の達成を」ともエールを添えた。

魚の一部はホテル側の協力でその場で解体披露され、ぷりぷり感の食感と風味に富んだ刺身に変身。各選手には午前中のトレーニング後、昼食会で振る舞われた。