花農家の思い実現

ユリ農家の大山達徳さん(左から3人目)と沖永良部サッカー協会のメンバーたち

高円宮杯U‐18サッカーリーグ2015チャンピオンシップの会場に飾られた花(写真提供・大山達徳さん)

沖永良部のユリ サッカー高円宮杯・皇后杯会場を彩る

【沖永良部】島の花を飾りたい――。花農家の思いが実現した。昨年12月にあったサッカー高円宮杯U‐18サッカーリーグ2015チャンピオンシップ(12日)と第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権決勝(27日)の会場に、沖永良部産のユリが飾られた。

沖永良部サッカー協会(下田浩治会長)のメンバーで、ユリ農家の大山達徳さん(32・知名町芦清良)が栽培したもの。

大山さんが「島の花をサッカーの会場に飾りたい」と、大学時代のサッカー部の友人に相談し実現。オリエンタル系のユリ120本を日本サッカー協会(JFA)へ贈った。

高円宮杯U‐18チャンピオンシップの会場は埼玉スタジアム2002。皇后杯決勝は等々力競技場(神奈川)で行われた。大山さんの妹で神奈川県在住の沙智代さん(30)が、両会場のエレベーター脇やVIPラウンジに花を飾った。

試合後、大山さんの元にJFAから感謝のメールと華やかに咲いたユリの写真が届いた。

下田会長は「島でサッカーをしている子ども達の刺激になる。今後も活動を続け、ユリの花を通して多くの人に沖永良部を知ってもらいたい」と話した。