小学校で消費生活講座

大島消費生活相談所の消費生活調査員の話を聞く5年生

「契約」について知って

 県大島消費生活相談所(奄美市名瀬)による消費生活講座が26日、同市名瀬の伊津部小学校であった。5年生約40人が契約行為の仕組みや責任について学んだ。

 インターネットや携帯電話の普及で若い世代の消費者トラブルが増えていることを受け開いた。同所は、市内の小学校で消費者生活講座を開く取り組みを昨年末から実施しており、今回は名瀬小に続いて2回目。

 同所の消費生活調査員2人が講師を務めた。子どもが親のスマートフォンでゲームをし、スマホで勝手にゲームの有料アイテムを購入して多額の請求が来た事例を紹介。「契約する」ということについては法律的な責任が生まれることを説明した。

 電話でピザを注文した時にどの時点でお金を払う責任が生まれるかをグループで考えさせ、「お金を払っていなくても、(ピザを)受け取っていなくても電話で注文した時点でお金を払う責任が生じる」と教えた。

 またアニメを通じて買い物行為について学んでもらい、「みんなはお金の勉強をこれから毎日していくことになる。大きくなったら一人で買い物をし責任も大きくなるので、まだみんな小さくても勉強をしてほしい」と呼びかけた。消費者トラブルになったら同所を活用してほしいことも呼びかけた。

 野田萌加さんは「とてもためになった。改めてお金の大切さがわかった」と話していた。

 講座は来月4日、奄美小でも開かれる。