春の訪れ告げる
奄美市名瀬の西康範さんが1月31日、奄美大島の山中で「ヒメフタバラン」=写真=を撮影した。10㌢ほどの小さなランが可憐な花を咲かせ、春の訪れを告げている。
ヒメフタバランは林床に生える多年草。東北地方から沖縄県にかけて広く分布するラン科のフタバラン属で、同属の中では最も早く、春先に花が咲くのが特徴。最大約10㌢の茎の上部には、逆Y字のような形で1㌢弱の花を咲かせる。
撮影した西さんは「極小のランはまるで妖精のよう。撮影したものは草丈が10㌢ほどだった」と説明。茎の中ほどに2枚の葉が対生状につけることから、「姫双葉蘭」とも呼ばれており、奄美では2月頃が花期という。