干支祝いで全国同窓会

年の祝いに合わせ合同同窓会を開いた、「安陵モンキー会」と「はまゆう会」

初合同開催に「気持ちは70年前と同じ」
安陵モンキー会、はまゆう会

 「70年前の青春時代に戻ったようだ」――。奄美市の大島高校2回卒生、旧奄美高等女学校19回卒生を対象にした、合同全国同窓会が8日、同市内のホテルであった。今年、7回目となる年(申年)の祝いを迎えた両校の同窓生が一堂に会し、昔話に花を咲かせた。

 大島高側「安陵モンキー会」と奄美高女側「はまゆう会」による初の合同開催。東京や関西、鹿児島、沖縄、奄美群島内から約60人が出席した。実行委員によると、昨年、「はまゆう会」から合同開催の打診を受け、共催が実現したという。

 「安陵モンキー会」はこの日、吉見憲治さん=同市名瀬=の2代目会長就任を発表。旧友を前に「見た目の様子は少々変わったと思うが、友人と言葉を交わした瞬間、高校時代に戻った気持ち」と久しぶりの再会を喜んだ。

 会では、85歳の年の祝いセレミニーで全員、金盃で祝盃。代表者が思い出を交えたスピーチをしたほか、余興では、久しぶりに集った友人らを前に歌や踊り、練習した演目などを披露し盛り上げた。最後は八月踊りを全員で踊って締めくり、実行委員会事務局の和田昭穂さんが「米寿に必ずまた会いましょう」と呼びかけ幕を閉じた。

 参加した男性の一人は、「当時は女学生と歩くことはおろか、道で会話することもはばかられた時代。(高女生と)まさか同席する機会があるとは…」と照れた笑みを見せた。

 神奈川県から参加した義永初子さんは「懐かしい顔ぶれに元気を頂いた。お互い一日でも長く元気でいられたら」と話した。