「自分の相撲見て何か感じて」

大相撲・十両の里山関が母校を訪れ、寄付を行った(10日、緑が丘小)

里山関が母校へ寄付 緑が丘小、横断幕で児童出迎え
来場所、入幕が濃厚

 大相撲初場所を9勝6敗で勝ち越した、奄美市笠利町出身の十両里山関(34)が10日、母校の同町緑が丘小学校(大川宏校長、児童数26人)を訪れた。児童らは手作りの横断幕を手に里山関を出迎え。温かい歓迎に笑顔を見せた里山関は後輩たちを想い、同校へ金一封を寄付した。また、来場所に向けて自身の飛躍を誓うとともに、児童たちの夢実現を願いエールを送った。

 里山関は1994年3月に同校を卒業。学校関係者によれば、在校生には機会がある度に里山関の話をしているほか、校内には里山関と同級生の名前入りの卒業記念プレートが飾られている。

 在校生らは横断幕を手に歌を歌い、学校の先輩を出迎え。里山関はサプライズの歓迎に笑顔を見せながら、児童一人一人と握手を交わした。

 校内相撲大会で優勝した岡﨑龍生君(6年)は「手が大きく、格好良かった。次の場所も頑張ってほしい」、川原つづみさん(6年)は「やさしそうだった。これからも活躍してほしい」と偉大な先輩との初体面を喜んでいた。

 十両6枚目で臨んだ初場所(1月)では9勝6敗で勝ち越し。里山関によると、三月場所(大阪)は4度目の入幕が濃厚だという。

 里山関は「今度こそ勝ち越しを。また、三賞も狙いたい。自分の相撲を見て、何かを感じてもらいたい。(後輩)それぞれの夢が実現できることを願っている」と話した。

 同日は、母校の赤木名中の代表者へも金一封が寄付された。