実習通し友情深める

実習通し友情深める

ネックレス作りを通し交流を深める両校生徒

大島養護高等部と奄美高校
プレゼント用にネックレス作りも

 県立大島養護学校高等部、奄美高校の両校生徒による交流学習が10日、奄美高校であった。音楽や美術、書道など生徒ごとに選択した実習を通して、相互理解の輪を広げ、友情を深めた。

 両校は隔年で交互に訪れ合い、互いの学校の学習に触れながら、生徒の親睦を深める学習を行っており、同日は、大島養護学校高等部58人と奄美校生徒63人が参加。書道、ハンドベル合奏、文鎮の工作、ふくらかんやゼリーの調理など全6グループに分かれ、それぞれ交流実習を行った。

 美術室では、両校24人の生徒が滑石を使ったネックレス作りに取り組んだ。あらかじめ大方磨かれた滑石をそれぞれ選び、1個は奄美高校生徒から、ペアを組む養護学校の生徒へプレゼント。また、養護学校の生徒は家族などへのプレゼント用として制作した。声を掛け合い、作り方を確認。数種類の研磨紙で石を磨いた後、紐を通し完成させた。 

 奄美高校2年の丈井菜摘さんは女子生徒とペアで制作。丈井さんは「積極的なコミュニケーションを心がけた。プレゼントにも喜んでくれているようでうれしい」と感想を語った。

 養護学校の永正彰人教諭は「奄美高校の生徒が優しく接することで、打ち解けている様子だった。同世代の生徒がこのように楽しく交流でき、互いにとって良い機会になっている」と話した。

 次回は奄美高校側が、大島養護学校を訪れ、作業学習を通した交流が予定されている。