全面供用開始が間近

18日に落成式を予定する大和村防災センター

大和村の防災センター
18日に落成式 幅広い活用を期待

 大和村思勝に整備中の村防災センターは、併設する緊急車両等の車庫建設と、外構工事完了が間近に迫っている。地域待望の全面供用開始に向けて18日は、施設の落成式を予定。平常時は公民館として、また有事の際は防災拠点としてなど、幅広い場面での活用が期待される。

 以前、同敷地に建っていた旧村中央公民館は1975年に建築。災害時の避難場所にも指定されていたが、2010年「奄美豪雨災害」では、公民館周辺が冠水するなどその機能が果たせず、村の防災対策の課題に挙げられていた。新施設の建設に伴い、14年1月に解体。6月から同センター本体施設工事が開始され、以降その他関連工事が続けられた。

 本体施設は鉄筋コンクリート一部4階建て、延べ床面積は1860平方㍍。旧中央公民館の約1・6倍で、非常用発電機、防災研修室などのほか、災害緊急時に迅速な移動手段として、屋上までの避難手段となるエレベーターなどを備える。車庫の延べ床面積は226平方㍍。総事業費は8億6200万円。

 村総務企画は「奄美では、台風対策など防災は重要事項の一つ。防災意識を高めるとともに、村民の安心・安全の確保のために活用していきたい」としている。