県下一周駅伝、13日号砲

Cクラス優勝を目指す大島チーム=南日本新聞社

大島、「若い力」でCクラスV目指す!

 【鹿児島】第63回県下一周市郡対抗駅伝大会は13日からスタートする。前日の12日は鹿児島市の南日本新聞社みなみホールで開会式があり、大島のメンバーらも参加して大会への闘志を新たにしていた。

 大会は17日までの5日間、53区間588・2㌔の薩摩・大隅路で、県下12地区の精鋭ランナーたちが健脚を競う。開会式では、曽於の吉村一樹選手が「再び噴火した桜島の勢いをもらって、鹿児島に春を呼び込む走りを」と宣誓した。

 総合優勝争いは、4連覇を目指す姶良を筆頭に、鹿児島、川辺などが追いかける展開になりそう。前回10位だった大島は、前回9―12位の指宿、熊毛、伊佐とCクラス優勝を目指す。

 チームの新旧交代が進み、高校生、学生を主体とする「若い力」(川元英経監督)の台頭が目標達成のカギになりそうだ。「力を出し切れれば、Bクラス入りしてもおかしくないものは持っている」と今年から主将を務める岸田賢吾主将(奄美市役所)は期待する。

 鹿児島城西高の南(和泊中卒)、川口(朝日中卒)の2人は1月の全国都道府県駅伝の鹿児島代表で走った。大島から都道府県を走った選手が2人いたのは00年の第47回大会以来。「その時は総合6位と躍進しCクラス優勝を勝ち取った。それにあやかりたい」と川元監督。初日の1区を任される南俊希は「チームに流れを呼べるように、1位を取りたい」と意気込む。序盤で勢いをつけたいところだ。

 永里(陸上自衛隊国分)、豊藏(同)、吉(奄美信用組合)、森(志學館大)らチームの中核となる選手は安定感がある。「長い距離はある程度計算できる選手がいるので、あとは短いつなぎ区間をしっかり走れるかどうか」と川元監督はポイントに挙げる。武田(にこにこクリニック)、神田(名瀬港運)ら30代のベテラン勢や、初出場の高校生たちがどこまでやれるか、勝負を分ける大きなポイントになりそうだ。

 13日は午前9時、鹿児島市役所前をスタートし、南さつま市役所までの11区間128・9㌔で争われる。