「えらぶゆりの島空港」の看板が除幕された=和泊町=
機体右側後方にラッピングされたデザイン
【沖永良部】沖永良部島の特産「エラブユリ」にちなんだ愛称が付けられた「えらぶゆりの島空港」で13日、記念セレモニーがあった。同日、島をPRする日本エアコミューター(JAC)のラッピング飛行機が初フライトし、愛称のお披露目を祝った。
沖永良部の知名度アップのために和泊、知名両町が協力。地方創生上乗せ交付金(総事業費約1500万円)を活用し、飛行機のラッピングや愛称看板の設置、機内カップデザイン(2万個)、機内誌3月号への広告掲載などを行った。
ラッピング飛行機の到着に合わせ愛称看板除幕式を開き、おきのえらぶ島観光大使が宮永浩二機長と真隅隆一副操縦士に花束を贈った。同空港利用促進協議会会長の伊地知実利和泊町長、副会長の平安正盛知名町長、山田海陸航空(株)の山田明代表取締役社長ら10人が除幕。伊地知会長は「ラッピング飛行機には、両町の思いが込められている。『えらぶゆりの島空港』が多くの人に愛され利用される空港になって欲しい」と話した。
ラッピングは、搭乗口(46㌢四方)と機体後方右側(縦1・2㍍、横2・18㍍)の2カ所。搭乗口には、ユリの絵柄に「えらぶゆり発祥の地 おきのえらぶ島」の文字が書かれ、後方部は島の海をバックにした2人の子ども達の写真に「おきのえらぶ島に行こう」のキャッチフレーズがデザインされている。JACによると、ラッピング飛行機は奄美群島各路線や大阪~出雲、福岡~松山など西日本の15路線で運航する。
空港ロビーは、キクやソリダゴなどの花で装飾され、役場職員らが特産品のバレイショやエラブユリを到着客にプレゼントした。
午後5時15分、多くの島民が見守る中、飛行機は観光客など22人を乗せ鹿児島空港へ飛び立った。