鹿浦小児童ら大阪招待

先輩の大阪招待を受けて、島唄・三味線も披露して先輩たちを喜ばせた鹿浦小児童たち(提供写真)

「夢実現に努力を…」
大阪在住の中野さん(阿三出身)

 【徳之島】伊仙町立鹿浦小学校(下松勝浩校長)の全児童14人と職員・保護者など23人は10日―13日、大阪府在住の先輩有志の招待で「大阪体験旅行」を体験。子どもたちは関西伊仙町連合会(郷友会)総会にも参加して島唄・三味線の演奏や踊りも披露するなど交流し、出身者たちを感動させた。

 体験旅行をプレゼントしたのは、昨年11月29日の同校創立90周年記念事業で先輩として母校で講演した同町阿三出身の物流関連会社社長中野壽郎さん(64)=吹田市在住。発端は「後輩である鹿浦小の子らに、関西で活躍している先輩たちの姿をみせたり、接してもらうことで夢を大きくもち、その夢に向かって努力をするきっかけに」との願いから。

 大阪到着の翌11日、中野さんが会長を務める関西伊仙町連合会の総会にも参加。日ごろ学校で練習している「徳之島の子守歌」「鹿浦ワイド節」などの唄踊りをはつらつと披露して先輩らを感動させ、温かい拍手喝さいを浴びた。

 大阪体験では、天王寺動物園も見学し、あべのハルカスでは関西阿三会(実原一吉会長)の関係者との食事会でも交流。ユニバーサルスタジオでは多彩なアトラクションを1日中楽しんだ。

 子どもたちは県外で活躍する大先輩らとのの交流や、島ではできない様々な体験を通じ、「大きくなったら先輩たちのように大阪でがんばってみたいという子もいた」(学校側)という。