〝龍の目〟出現

龍郷町円のかがんばなトンネルで撮影された“龍の目”=3日午後6時30分、西康範さん撮影=

かがんばなトンネル 年2回の神秘的光景

龍郷町円集落の名所「かがんばなトンネル」で3日、日の入り前の夕日がトンネル部分にかかり、〝龍の目〟に見える神秘的な光景を奄美市名瀬の西康範さんが撮影した。年に2回訪れる自然の神秘は、多くの人の目を楽しませている。

同トンネルは1998年に開通した群島内で最も短いトンネル(29㍍)。地名の「鏡崎=かがみさき=」が「かがんさき」になまり、海に突き出している陸地を「はな」と呼ぶことからかがんばなの名が付いたという。

トンネルに夕日が入る現象は、例年「春分の日」と「秋分の日」の前後の数日間発生する。県大島支庁によると、今シーズンは先月24日から3月17日頃まで楽しむことができる。

前日にも同地を訪れていた西さんが、雲の影響で撮影できなかったように、〝龍の目〟は天候に左右されるのが大きな特徴。同日は10人程度が同トンネル周辺を訪れ、神秘的な光景を目の当たりにしたという。