イタリア野菜生産へ

ロマネスコを使った料理を試食した参加者ら=和泊町=

ロマネスコとシメジとエビのアヒージョ

ロマネスコ試食会 味や食感を堪能
和泊町4Hク

【沖永良部】和泊町農業青年クラブ(4HC)が栽培したイタリア野菜「ロマネスコ」を使った料理の試食会が4日、同町のイタリアンレストラン「gusto(グスト)」であった。和泊、知名両町役場や県沖永良部事務所などの職員約20人が参加し、ロマネスコの味や食感を堪能した。

同町4HCでは、今年度から新規品目イタリア野菜販売・実証プロジェクトをスタート。花の島にちなみ、花野菜といわれるロマネスコに注目し、試験栽培に取り組んできた。

試食会では、同メンバーがプロジェクトの経過を説明し「島内のレストランや主婦に提供し、使い方やメニューを開発している。ニーズを把握しながら島内外に情報を発信し、沖永良部初のイタリア野菜の販売につなげたい」と述べた

今回、1個600㌘ほどのロマネスコ25個を使い、海鮮マリネやアヒージョ、ピザ、ニンニク炒め、クリームパスタなど全8品目を準備した。参加者は、一品ずつ口に運びながら、今後の事業展開や栽培方法などについて意見を交わした。

参加した同町の伊地知実利町長は「味も食感も良かった。若い農家が、新しいことに挑戦している姿を見て頼もしく思う。地元への普及も考えてほしい」と期待を寄せた。

料理を担当したレストランのオーナーシェフ、奥間和志さんは「沖永良部で買える野菜は限られているので、島で新鮮なイタリア野菜が栽培できれば店としてもうれしい」と話した。

同クラブの花田拓郎プロジェクトリーダーは「国産イタリア野菜の需要が高まり、冬の産地としての可能性がある。生産拡大に向け、販売ルートも検討しながら栽培していきたい」と語った。

ロマネスコはカリフラワーの一種。食用部分の花蕾が幾何学的な形で、フラワーアレンジメントにも使われることから花野菜と言われている。