のぞみ園で修了式

療育の修了を示す証書が卒園児一人ひとりに手渡された

19人が療育終え就学へ
「自信」「思い出」「友達」宝物

社会福祉法人聖隷福祉事業団が運営する児童発達支援センター「のぞみ園」(雨宮努所長)=奄美市名瀬和光町=は4日、第19回修了式を行った。障がい児通所支援を利用している65人のうち19人が療育を修了、4月から小学校に入学する。保護者から、のぞみ園での療育により「自信」「思い出」「友達」が宝物と感謝の言葉が寄せられた。

修了式では、卒園児一人ひとりが入場すると出席者から温かい拍手が送られた。卒園児は在園児と対面する形で着席し、後方で保護者らが見守った。

雨宮所長が療育の修了を示す証書を授与すると、卒園児は大きくなったらなりたいことを元気に発表。雨宮所長は祝福の言葉をかけた後、「のぞみ園は4月15日に開園20年を迎える。今回19回目の修了式だが、新しい園舎では初めて。子どもたちは力強く歩んでおり、保護者のみなさんは優しく見守りともに前進してほしい」と呼びかけた。

NPO法人チャレンジドサポート奄美の向井扶美理事長がお祝いの言葉、「愛情に育まれ一人ひとりが目覚ましく成長し、とてもうれしい。のぞみ園で培ったたくましさで、楽しい学校生活を送ってもらいたい。のぞみ園は地域の発達支援の拠点であり早期療育の場。卒園してもたくさんの仲間、支える人がいることを胸に刻み、保護者のみなさんも今後も相談してほしい」と語った。

卒園児の保護者は「出産のときは喜びの一方で、ハンディキャップに先の見えない不安にかられた。のぞみ園の存在を知り、わらにもすがる思いで親子通園や単独通園を利用してきた」と振り返った後、卒園を迎えたことに感謝。「将来に向けて我が子の自立が親の願い。のぞみ園で培ったことを今後も生かし、親子で成長していきたい」と述べた。卒園児からもお礼の言葉が発せられた。