看護福祉専門学校卒業式

手話コーラスも交えた卒業生と在校生による卒業式の歌

専門職として一歩踏み出す
家族や教職員に感謝

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(平瀬吉成校長)の2015年度卒業式が5日、同校であった。家族や恩師、在校生らが見守る中、全学科合計67人が卒業。支えてくれた家族や、指導した教職員に感謝をしながら、それぞれ専門職としての第一歩を踏み出した。

式では卒業生一人一人の名前が呼ばれ、各学科の代表者に卒業証書を授与。平瀬校長は「それぞれがその技術と資格を生かして、専門職業人として実社会で活躍することになる。これからは自身の周囲の人々や出来事が、みなさんにとっての師。果敢に未知の事象に挑んでほしい」とあいさつ。

在校生を代表して太月玲さんが「先輩方が築いてきた素晴らしい伝統を受け継ぎ、悔いのない学校生活を送るために一層、努力したい」と送辞。卒業生代表の仲宗根縁さんは「後輩のみなさんには、目標に向かって努力すれば、結果は必ずついてくると伝えたい。こうして晴れの舞台に立てたのも、先生方や実習先のみなさん、仲間や家族のおかげ。自分の進む道のプロとして、全力を尽くしたい」と語った。

卒業式の歌では卒業生と在校生が手話コーラスも交えて一緒に合唱。歌の途中では、こども・かいご福祉学科を卒業する蓑田愛海さんが「親戚も知り合いもいない奄美に来て4年。たくさんの人に迷惑をかけてきたけれど、奄美での4年間は濃厚で、充実したものだった。今では私の大事な第二の故郷。支えてくれたお父さん、お母さん、本当にありがとう」と感謝の言葉を述べた。

同校の今年度卒業生は看護学科38人、こども・かいご福祉学科10人、調理師養成学科17人、医療秘書学科2人。それぞれ県内外の医療機関や介護施設などへの就職が決まっている。

また、この日は夕方からの卒業記念パーティーと合わせて、3月末で辞任する平瀬校長の辞任式も行われた。