東京・ぐーんと奄美で龍郷フェア開催

徳田町長自らチラシを配って龍郷町の特産品などをトップセールス

初めて口にする奄美の食べ物も、試食でその美味しさを知り、多くの人が買い求めていた。

トップセールスで龍郷町をPR
住みやすさアピール 移住相談会も実施

【東京】龍郷町は5日、奄美群島のアンテナショップ・ぐーんと奄美(中央区日本橋浜町2)で「奄美 龍郷フェア~南の島から幸来たる~」を開催した。町単独イベントとして、徳田康光町長も大島紬の法被を着てトップセールス。見慣れない島の特産品や加工品を遠巻きに眺めていた人たちも、勧められて試食するとその美味しさに目をみはり、様々な商品を購入。売り子たちとの会話を通して、奄美大島への関心も高めていた。

同町が関東圏で行う初めてのトップセールスは、町内の酒造会社㈱町田酒造の黒糖焼酎をはじめ、恵比寿にも出店している奄美のフルーツを使ったスムージーを提供しているヘルシーアイランドカフェから、タンカンやドラゴンフルーツを使ったスムージーや島産のはちみつなども販売。また、島育ち産業館からタンカンや島バナナのジャム、がじゃ豆、かしゃ餅などの島の味覚がずらりと並ぶ中、手土産としても喜ばれるような、デザインにもこだわった商品にも注目が集った。

会場となったぐーんと奄美は、観光や東京散歩で人気の高い「甘酒横丁」の通りにあり、近隣には明治座や水天宮などがあることから人通りの賑わいが絶えない場所。加えて、暖かな春の陽気の戌の日ということで水天宮への参拝客もいつにも増して多く、龍郷の特産品の数々は行き交う人の目を引いた。

徳田町長も「奄美の中でも龍郷で作られるものをたくさん持ってきた」と自らチラシを持って通りに立ち、自慢の品々をPRしながら道行く人をショップに誘導。「黒糖焼酎も奄美群島でだけでしか作れないということをほとんどの人が知らない。奄美大島を知り、龍郷町を知ってほしい」と笑顔で声をかけていた。

また、田舎暮らしや島暮らしに関心のある人へ「移住相談会」も実施。「子育て支援は新年度から第3子以降保育料無料、小中高校生まで通学費無料のほか、空き家再生事業で25坪ほどの敷地の空き家を2~3万円で貸し出している。ぜひ龍郷町に来てもらえたら」と子育て世代の住みやすさをアピールし、移住を検討してもらうことを期待していた。

商品を購入した人には、アンケートはがきも配布。回答すると奄美行きペアチケットや3千円相当の龍郷町の特産品詰め合わせ「幸」が当たるお楽しみもあり、来場者は奄美への思いも馳せていた。