主要5島で入込、入域客増

15年客数まとめ
入込2年連続70万人台 与論は増加率10%超に

県大島支庁は7日、2015年の奄美群島への入込・入域客数を発表した。群島全体への入込は前年比4万9124人(6・9%)増の75万7887人で、2年連続70万人台を確保。入域は同3万8151人(7・3%)増の56万437人。全体として関東、沖縄、鹿児島を中心に入域客や群島内移動が増えたことから、群島の主要5島全てで、入込、入域が増加した。

発着別内訳をみると、関東が前年比34・4%増の9万5223人で、前年から約2万4千人増加。うち成田は同101・7%増の5万2176人で、同5・4%減の4万169人にとどまった羽田を上回り、バニラ・エア効果が反映されている。

そのほか、阪神が4万7642人(前年比8・8%減)、福岡2万1917人(同9・5%減)、鹿児島33万3412人(同5・2%増)、沖縄5万9030人(同7・6%増)、「その他」3213人(同3・2%増)。群島内移動は19万7450人(同5・9%増)だった。

入込を各島別にみると、奄美大島42万2527人(前年比7・3%増)、喜界島5万5481人(同5・3%増)、徳之島12万9806人(同4・5%増)、沖永良部島8万7121人(同5・4%増)、与論島6万2952人(同13・5%増)だった。

入域は奄美大島34万4055人(前年比7・8%増)、喜界島2万4994人(同7・5%増)、徳之島8万6329人(同3・9%増)、沖永良部島5万8492人(同3・0%増)。与論島は4万6567人(同15・9%)で、入込同様増加率が2桁を超えた。

県大島支庁総務企画課は主な増加要因として、▽航空・航路運賃の軽減事業による入込客数の増加▽バニラ・エアの通年運航による関東からの入域客数の増加▽好天の影響(特に前年に台風襲来が多かった10月)▽6年ぶりのシルバーウィーク―など。一方、クルーズ船寄港減や福岡便減便による入域客数の減少もあったと分析している。

同課のまとめによると、昨年奄美群島に接近した台風は5~9月にかけて6個。クルーズ船の寄港は8回(前年比10回減)だった。

メモ
入込・入域 入込は奄美群島外から群島内の各島に入った人と群島内で移動した人の合計数で、入域は群島外から群島内に入った人の数を指す。入域では、群島内での移動はカウントしない。