紬技術専門学院修了式

大島紬の織り技術を取得した、丸山さん(写真右)と金田さん(同左

織り技術者2人誕生
「受けた指導一生の宝」

 本場奄美大島紬技術専門学院(校長・山田伸一郎本場奄美大島紬協同組合理事長)は17日、奄美市名瀬港町の紬会館で2015年度(第36期)修了式を開いた。織りの技術を1年間学んだ2人の技術者たちに、修了証書が手渡された。

 修了生を前に山田校長(代読)は「修了生は、1年間の研鑽のもと基本知識の習得、工程で重要な織り技術を得られたと思う。その技術を生かし、地元伝統産業の振興に寄与してほしい」と式辞。一人一人に証書を渡した。

 修了生を代表して、同市名瀬の丸山えりかさん(42)が「期間中に受けた指導は一生の宝として、今後も技術の向上に努めたい」と謝辞。そのほか、優秀学院生表彰もあり、奄美市長賞、県職業能力開発協会会長賞がそれぞれ贈られた。

 家族の転勤で来島したことをきっかけに通った金田路子さん(38)は「今春、福岡に転勤。学んだことを生かして、これからも製品づくりに励みたい」と意欲を語った。
 各表彰は次の通り(敬称略)。

 ▽奄美市長賞=丸山えりか▽県職業能力開発協会会長賞=金田路子