大島北高「弁当の日」

生徒それぞれが考えた献立で自作の弁当を準備する「弁当の日」が実施された

食への興味、感謝の気持ちを
生徒自作で弁当準備

 県立大島北高校(飯伏良広校長)で18日、生徒が自分で弁当を作り準備する「弁当の日」が実施された。1・2年生69人は、自分好みの献立メニューで調理した弁当を友人同士で見せ合いながら、昼食を楽しんだ。

 同活動は食への興味や感謝の気持ちを育てることを目的に2011年に設けられ、今回が5度目。このほかにも同校では「粗食の日」として、おにぎりだけの弁当を食べる日も制定している。

 この日は午前7時半始業の補習授業もあり、多くの生徒が早朝から目をこすりながら作ったようで、寮生は登校後に学校の調理室で準備したという。

 生徒は家庭科の時間に栄養バランスや食事の量などを事前に学習。色とりどりに、おかずが小分けされたもの、キャラクターに模したおかずが入ったものなど、一つ一つの弁当に個性が表れていた。

 6時に起床し作ったという2年生の城下佑之介君は「メニューは自分の好きなものが中心で、特にタコウィンナーは自信作。チャーハンを作ったが、量がたりず白ごはんも足した。彩りはいまいちだけど、味は100点」と笑顔で話した。

 生徒だけでなく、多くの教諭も自作の弁当を準備。飯伏校長は「日頃、お世話になる人へ感謝の気持ちを持って欲しい。食べ物は自分の命の元になり、独り立ちする時に自炊は生活の基本となる。この活動を立ち上げた先生たちの思いは大きく、これからも続けていけたら」と語った。