半年の講習を受けた参加者一人一人に修了証が手渡された
養成講座修了式 30人に修了証付与
ＮＰＯ法人「あまみ成年後見センター」（勝村克彦理事長）が昨年10月に開講した「市民後見人養成講座」の全日程が修了し19日、奄美名瀬浜里町の奄美病院デイケア棟で修了式が行われた。後期の講座を受講した34人のうち、30人に修了証を付与。受講者は現実味を帯びた市民後見活動に向け、互いの協力を約束しながら、実現に向けて意欲をみせていた。
市民後見人は、物事の判断が正常にできない人の財産管理などを、裁判所の認定を受けた一般市民が代わりに行うもの。講座は市民後見人制度を学ぶ基礎編と、書類作成などの実務を学ぶ実践編に分かれ、計49時間の授業が行われた。
修了式で奄美市保健福祉部の泉賢一郎部長は、「行政でも活動の場を確保できるよう協議したい」と話し、受講者の活躍に期待。受講者からも「講義に参加して良かった」「この出会いを大事に、支援の輪を広げたい」などの声が上がった。
同講座の修了で、受講者のほとんどが同ＮＰＯの市民後見人の支援員として登録を許諾。以後、同ＮＰＯが家庭裁判所から法人後見の認定がされれば、法人後見による市民後見人制度の活用が可能になる。また、同講座は７月から第２回の開講が決定した。研修や相談への応対など、修了者支援の充実も図るという。
修了式を迎え、勝村理事長は「無事全日程を終えたが、これはまだ目標の途中。奄美の支援の在り方を実現すべく、法人後見に向けチャレンジを続けたい」と語った。