奄美市合併10年盛大に

式典②朝山市長地域、時代、夢をつなぐ」をテーマとした奄美市市制施行10周年記念式典

式典で式辞を述べた朝山市長

記念式典 地域、時代、夢をつなぐ

 2006年3月20日に旧名瀬市、住用村、笠利町の3地域が合併、奄美市が誕生して10年を迎えた20日、市制施行10周年記念式典が同市名瀬の奄美文化センターで開催された。スライドショーや、市長式辞などで10年の歴史を振り返るとともに節目の日をお祝い。また「~『地域』『時代』『夢』~をつなぐ」をテーマに、子どもたちによる合唱や合奏、未来へのメッセ―ジ発表があり、同市のさらなる飛躍をともに誓い合った。

 午後から始まった式典には市民をはじめ、群島内町村の首長や、奄美出身の国会議員、県議など来賓、関係者ら約1千人が参席。

 はじめに市内の小・中学生で昨年結成された奄美市少年少女合唱団と、朝日中吹奏楽部による合唱で幕開け。「時代をつなぐ10年」と題したスライドショーで、奄美市誕生からの10年の歩みを写真で振り返った。

 朝山毅市長は式辞で、10年の豪雨災害などを振り返り、「道のりは決して平たんではなかった。しかし笠利、名瀬、住用の地域間連携による機動力、先人から受け継がれた結いの力、全国各地からの温かいご支援で困難を乗り越えることができた」と強調。また合併10周年の節目にあたり「島々が光をはなち、人、自然、文化を照らし、未来へ夢と希望の宝を残す。その実現に向けて奄美市が率先して取り組んでいく」と決意を述べた。

 その後は竹山耕平市議会議長があいさつ、金子万寿夫、保岡興治、両衆院議員らが来賓祝辞。さらに平田隆義前市長ら、6部門で43の個人・団体を市政功労者として表彰した。

 最後は3地区を代表し、要紗音杏=さねあ=さん(小宿小5年)、中村海翔=かいしょう=君(市小5年)、南颯優陸=りゅうく=君(笠利中2年)の3人が未来へのメッセージを発表。

 このうち要さんは、「私は今こうして自分が幸せに暮らしていける奄美市が大好き。これからもみんなが誰にでも親切にできる、温かいあいさつのあふれる奄美市であってほしい。みんなと協力して笑顔のあふれるまちづくりを目指していきたい」と力強く述べた。

 閉式後も奄美ユースウインドバンド(高校生合同バンド)、奄美高郷土芸能部、市少年少女合唱団、女声合唱団ラ・メールなどによるアトラクションがあり、節目の日を盛大に祝った。