各年代の地元ミュージシャンが公民館との別れを惜しみながら、熱いステージを披露した
50年の歴史に思い馳せる
地元ミュージシャンら熱演
今月いっぱいで閉館することが決まっている奄美市の名瀬公民館で21日、「さらば公民館!ロックフェス」(NPO法人あまみエフエムディ!、NPO法人アマミーナ主催)が開かれた。同ホールでライブ演奏の経験もある地元ミュージシャンらが出演し、熱いステージを披露。詰めかけた観客らと50年の歴史に思いを馳せながら、公民館との別れを惜しんだ。
同公民館は1965年(昭和40年)に竣工。生涯学習講座、各種イベントなど市民の地域活動の場としてこれまで親しまれてきた。市役所名瀬総合庁舎の建設計画に伴い、新年度の解体が決まっており、50年の歴史に幕を閉じる。
1970年代、80年代、90年代に活動を行い、ときに同公民館で演奏したこともあるという幅広い各年代の地元ミュージシャンらが出演。MCでは、多くの出演者が部活動や音楽イベントでの出演エピソードを紹介。また、中島みゆきさん、矢野顕子さんなど有名人気歌手が行ったライブにも触れ、当時を懐かしんでいた。
地元8組のミュージシャンがバラード、フォーク、ハードロックなど様々なジャンルの曲を演奏。来場者らは静かに身を委ねたり、手拍子でリズムを取ったりしながら各曲に耳を傾け、それぞれのシーンを思い浮かべながら、公民館との思い出を振り返った。
途中、ハシケンさんがサプライズで登場。「15年前にフルバンドで演奏させてもらったことや、レコーディングで使わせてもらったことなど感慨深く、なくなってしまうことは残念」と名残り惜しそうに話し、ウクレレ、ピアノを使って2曲を披露。伸びやかで美しい声が会場に響き渡り、歴史の幕に華を添えた。