亀津市街地に「徳之島交番」

亀徳駐在所の廃止統合による「徳之島交番」の開所式=22日午前、徳之島町亀津

徳之島署開所、夜間パト強化も

 【徳之島】県警の地域警察再編整備計画の一環で、徳之島町亀津市街地に新設した徳之島署「徳之島交番」(渡邉貴所長ら6人)の開所式が22日午前あった。警察官6人が2人ずつ3交代制で24時間勤務し、パトカーによる署管内の夜間警らは本署との計2台に増強される。同交番に統合再編の亀徳駐在所、面縄(伊仙町)、瀬滝(天城町)の3駐在所は21日付で廃止された。

 再編計画は交番機能の強化による事件事故への即応態勢づくりなどが目的。同署管内では、▽亀徳駐在所廃止して新設「徳之島交番」へ▽面縄駐在所廃止して伊仙駐在所へ▽瀬滝駐在所廃止して平土野駐在所にそれぞれ統合再編した。

 同署管内初の交番「徳之島交番」の管轄エリアは徳之島町下久志以南―南原、約4500世帯)。設置場所は本署所在地から約2㌔、亀徳新港から約100㍍の亀津市街地(東区)の県道沿いにある町文化会館駐車場の一画(約454平方㍍)。鉄筋コンクリート平屋建て(延べ床面積約140平方㍍)。昨年9月に着工していた。

 午前9時からあった開所式には防犯団体や学校、地区住民代表なども参加し、宇都昌平署長があいさつで統廃合の目的や経緯を説明。交番の初代所員6人を代表して市薗潤一巡査部長(31)が「署訓の『愛島・護民・誠実』の精神で、島民の期待と信頼に応える力強い警察活動を推進し、しわのねんわきゃ(心配のない私たちの)島づくりを目指します」と力強く宣誓した。

 同署庁舎は1994年3月、亀津市街地中心部の亀津中区(現・徳之島町総合会館)から1㌔余離れた亀津南区の郊外に移転して22年。飲食店などの多い亀津市街地の住民や防犯関係者からは、各種事案の抑止効果や即応態勢の強化などの視点から、市街地内への「交番」など出先の設置を求める声もあった。