地元の花でブーケを作った児童ら=知名町=
「贈るよろこび、もらう楽しさ」
【沖永良部】小学校の卒業式を前に、沖永良部産の花を使ったブーケ作りが22日、知名町立住吉小学校(脇田幸治校長 児童39人)であった。子ども達は、贈る人のことを考えながら色とりどりの花を選び、ブーケを仕上げていった。
JAあまみ青壮年部知名支部による花育活動の一環。島内の花農家からユリやスプレーギク、トルコキキョウなど5種類約500本を準備した。
今回は「贈るよろこび、もらう楽しさ」をテーマに、在校生は卒業生へ、卒業生は両親のためにブーケを制作。同町在住でオランダ農務省フラワーデザイン資格を持つ外山千草さんが講師を務めた。
児童は、一本一本花を選び茎部分の葉を取り除いた後、花の並びを変えたり、向きを確認したりして、思い思いの花束を作った。
同小6年の武元愛華さん(12)は「イメージ通りできた。ユリをメインに、両親への感謝の気持ちを込めた。卒業式では『いままでありがとう、これからもよろしく』の言葉と一緒に手渡したい」と話した。
同青年部知名支部の外山利章部長は「花には人の心を変える力がある。活動の中で子ども達に花の持つ力を感じてもらい、地元でたくさん作っていることを知って欲しい」と語った。