各庭に咲いた色とりどりの草花を楽しむ来場者
龍郷町芦徳集落で2日、「あしとく*てくてく*オープンガーデン」(ANHK・芦徳庭友花友計画主催)がスタートした。協賛者も含め、11件が庭を解放。各地から多くの人が足を運び、色鮮やかな草花で彩られた庭を楽しんだ。
このオープンガーデンは昨年に続き2度目の実施で、今年は昨年よりも参加者が増加。受付で配布された地図では主催する6件を中心にとした集落の全体図や協賛者の名前と自宅の場所、ガジュマル並木や旧海軍特攻艇格納庫跡などの「芦徳八景」も紹介している。
主催者の一人である里井つとよさんは「今年は天気もよくほっとした。オープンガーデンでいろいろな人に庭を見てもらうと、庭造りの励みになる。また、地域も触発されて、集落内の植え込みや道路をきれいにするなど、美化にもつながる」。運営はすべてボランティア。受付や休憩場所となる公民館では、地域のお年寄りも参加しているといい、「みんな手弁当で手伝ってくれた。集落から人が来ることには、喜んでいるみたいで、こちらもうれしくなる」と笑顔を見せた。
オープンガーデンは午前10時のスタート前から訪れる人の姿もあり、開始わずか20分で200人が受付を済ませるなど大盛況。各庭では、来場者が見ながら庭の持ち主と会話を楽しむ姿も。植物の名前や育て方のコツなど、興味深く尋ね、庭好き同士で交流を深めた。
今回初参加という原政代さんは、奄美市名瀬から芦徳集落に通って実家の庭の手入れを続けている。「前回は私も友人を連れて、オープンガーデンを楽しんでいた。まさか、今年は参加者になるとは思っていなかったが、シマのためになればという思いで参加した。私自身、地元にたくさんの人が来てにぎわうのはうれしい」と語った。
オープンガーデンは3日まで。時間は午前10時から午後5時まで。
問い合わせは℡080‐5274‐4882(藤田さん)、℡090‐1088‐5060(里井さん)まで。