機械での田植え作業(3日、龍郷町秋名)
機械使い作業に精出す姿
青々とした苗、風になびく
田んぼが多い地域として知られる龍郷町秋名。古くから稲作が行われている地域だが、田植えの時期を迎え、田植え作業に精を出す姿が見られるようになった。田んぼに青々とした苗が等間隔に植えられ、風になびいている。
同町秋名の荒田義雄さん(77)は3日、自身が管理する田んぼで、米の取り引き関係者と作業した。午前中かけて、コシヒカリの苗を機械で8㌃の田んぼに植えた。
荒田さんは秋名内で複数の田んぼを管理しており、今年は3月末から田植えを始めたという。コシヒカリやイクヒカリを無農薬で育てていて、収穫は7月中旬頃を見込んでいる。収穫したコメは奄美大島内の業者に出荷、ほとんどが自家消費用で、出荷する分の一部は焼酎製造に使用される。
「地元で稲作をする人は少なくなったが、あちこちから秋名に通って稲作をする人はいる」と荒田さん。「田植えの時期は忙しい。植えなければいけない時期が決まっている。植えたら苗をカモやタニシに食べられないように注意しなければならない」と語った。
JAあまみ大島事業本部によると、奄美ではコメの生産量が少なく、その関係などで同所では米の共販を行っていない。