3日に開所となった「みんなのいえ」(宇検村宇検)
多世代交流や自立に役立って
「みんなのいえ」高齢者支援や放課後保育
宇検村の生勝、宇検、久志の3集落を指す「久志校区」の住民間の交流に役立ててもらうための施設「みんなのいえ」が、宇検集落に完成し、3日に開所となった。施設は空き家を改修した一軒家で、村は多世代交流の場や校区の自立の場として機能することを期待している。
県の「多世代交流・多機能型支援の拠点づくり事業」を村が活用し施設作りを企画。総事業費は750万円。
施設は宇検公民館前にあり、木造平屋建て(60・58平方㍍)。村が借り上げており、フローリングや和室のほか、トイレや風呂など水回りも整備してある。
施設作りに伴い、子育て支援員3人と音楽健康指導士2人を育成、地域作りに関する勉強会も開いた。村は施設で高齢者支援や放課後保育などさまざまな活動が行われるのを期待しており、活動が校区の自立や自主運営にまで発展することを狙っている。
地域おこし協力隊を雇い、校区内に住んでもらいながら施設での活動や校区活性化に協力してもらうことも検討している。3日は開所に伴う見学会が開かれ、校区住民が祝った。
施設作りに携わった村役場の辰島月美さんは「久志校区はUターンが多いのでコミュニティーが根付いている」と、施設開所場所を久志校区にした理由を説明。「村内には校区が四つあるが、久志校区以外の3校区にも自立のための仕組み作りを波及させていきたい。Iターンが多い校区、転勤族が多い校区など校区にも色があるが、校区に合った取り組みをしていくことが大事だと思う」と話した。