岩手県と奄美の子どもたちが交流 夜光貝の謎探る

夜光貝アクセサリー作りに挑戦した庄司さんと子どもたち

奄美大島でロケアクセサリー作り挑戦
KTSで来月21日放送

 KTS(鹿児島テレビ)と岩手めんこいテレビの共同企画「平泉から奄美へ 世界遺産のナゾを追え!進め!好奇心キッズ(仮)」の撮影このほど、奄美大島で行われた。撮影最終日の5日は、岩手県と奄美大島の子ども6人と品川庄司の庄司智春さんが、龍郷町の金井工芸を訪問。夜光貝のアクセサリー作りに挑戦した。放送は来月21日(午後0時55分~)を予定している。

 同番組は岩手県平泉にある中尊寺金色堂には、奄美大島以南で採れる夜光貝の螺鈿細工が用いられている点に着目。近年の研究で金色堂の夜光貝は奄美大島から渡ってきたものであるという可能性が高いことから、平泉と奄美の子どもたちで庄司さんをリーダーとする調査隊を結成。それぞれの地を訪れ、夜光貝の謎や金色堂の謎を解明する調査ドキュメンタリーとなっている。

 奄美大島では「夜光貝の謎」をテーマに、朝日小5年生の富紗妃菜さん、前山寛太くん、丸太脩人くんの3人が参加。平泉からは若槻のどかさん(11)、今野陽菜さん(同)、伊藤拓海くん(同)が来島した。

 撮影は3日間あり、郷土料理を食べながらの交流会や奄美博物館で奄美の自然や文化について勉強。夜光貝を採るため、庄司さんが奄美の海に潜る場面もあった。5日はその夜光貝を使い、伝統工芸士の金井一人さんが講師を務め、オリジナルアクセサリー作りを行った。

 ロケを終えた庄司さんは「夜光貝というものは聞いたことはあっても見たことはなかったので、ここまで掘り下げて知ることが出来て勉強になった。子どもたち以上に、奄美を満喫したかもしれない。これから岩手のロケもあるが、金色堂を見たときの感動は人一倍だと思う」と語った。

 子どもたちからは「最初は緊張したけれど楽しかった。知らなかったことをたくさん知ることができた」「初めての奄美で、自然と触れ合うことができた。雨が多いというのは意外だった」などと話した。

 夏休みには、第2回の撮影のため、富さん、前山くん、丸太くんの3人が平泉を訪問。「緊張するけど、またみんなに会えるのが楽しみ」と笑顔を見せた。