自転車で日本縦断達成

日本縦断自転車の旅から帰ってきた上村修史さん(右から3人目)と出迎えた友人ら=和泊町伊延港=

知名町の上村修史さん
出迎え受け笑顔で帰島

 【沖永良部】自転車で日本縦断に挑戦した知名町在住の上村修史さん(71)が11日、沖永良部に戻った。先月18日に鹿児島市内を出発、今月7日、目的地の北海道宗谷岬に到着した。和泊町伊延港で地元住民の出迎えを受けた上村さんは「皆さんの応援のおかげで達成できた」と笑顔で語った。

 鹿児島市出身で元高校教諭の上村さんは、6年前に知名町へ移住。沖永良部高校赴任時は同校サッカー部の監督を務め、現在、沖永良部サッカー協会のオブザーバーとして島内の子ども達にサッカーを教えている。

 「日本縦断は長年の夢。出発の1カ月ほど前から急にボルテージが上がった」と語る上村さん。旅の計画を立て即実行した。雨の中、沖永良部高校の生徒らに見送られ鹿児島をスタート、大分県佐伯市からフェリーで四国に渡り和歌山県や福井県などを通過後、雪の残る北アルプスや越後山脈を望みながら日本海側を北上した。 

 悪天候により計画の変更もあったが、21日間で約1900㌔を自転車で走破。その間、旅で見た風景や感じたことなどをブログで発信した。ゴールの宗谷岬では、日本最北端の地に「南風旋風!!沖永良部高校蹴球部」のタオルを飾った。

 沖永良部に着いた上村さんは笑顔で下船。港に集まった友人と旅の成功を喜んだ。

 出迎えた和泊町の本部忠孝さん(70)は「同じ年代として、上村さんの行動力には驚かされる。無事に帰って来てくれてうれしい」と話した。

 上村さんは「旅先でサッカーの練習をしている子ども達を見ると、どうしても気になって寄り道してしまった。道に迷ったり、なかなか宿が見つからなかったりしたが、それも楽しかった。また、久しぶりに友人との再会も果たせた。今度は、北海道から南下するコースに挑戦したい」と語った。