関東大島工業会総会

第5回関東大島工業会総会・懇親会が開かれ、閉校式を見守った徳永博人元校長が講演。懐かしい画面に見入る卒業生たち=千代田区六番町の主婦会館で=(写真・屋宮秀美)

「たくましく生き抜く力、職人礼賛を校訓に」
徳永元校長が講演

 【東京】関東大島工業会(平田修会長)の第5回目となる総会と懇親会は10日、千代田区六番町の主婦会館で開かれ、最後の閉校式を見届けた徳永博人元校長が登壇。これまでの経過や閉校になるまでの状況を語り、懐かしい校舎や風景がプロジェクタースクリーンに画面いっぱいに広がると、在京の卒業生たちはうれしそうに見入っていた。

 同会は、2012年3月に44年の歴史を閉じ、奄美高校と合併したのを機に、「大島工業」の名をいつまでも残そうと同年4月8日に設立されたもので、2年ごとに総会を実施、ボウリング等の活動も行っている。

 あいさつに立った平田会長は「5周年を迎え、母校に対する思いがますます募ってきている。もっと、工業会の名を知ってもらえるように会員を盛り上げていきたい」と話した。

 今回は初めて同校の卒業生で閉校になるまで様子を見届けた徳永博人元校長が講演を行い、電気コースは甲種技師合格がトップだったことや、校訓を「たくましく生き抜く力」や職人を礼賛するような動きになっていったことなどを、プロジェクターを駆使して説明。
現在、跡地利用が進んでいることも紹介した。
校舎裏の神社がスクリーンに映ると、「みんなが悪さした場所です。懐かしいでしょう」と笑わせ、卒業生たちは、表情を緩ませて画面に前のめりに。

 また、奄美高校が来年百周年を迎えることから、合併後の同校への協力と支援も呼びかけた。

 余興では、すももやティダのミニライブが行われ、六調で閉めた。