店頭に並ぶホテイチクのタケノコ(14日、奄美市名瀬)
スーパーなど出回る
今月末、出荷ピークか
ホテイチク(布袋竹)のタケノコが収穫シーズンを迎え、スーパーなどに出回るようになった。ホテイチクのタケノコは奄美では「ダーナ」と呼ばれており、この時期多くの家庭の食卓に並ぶ。
特産品や漬物、野菜などを販売する奄美市名瀬の中原商店は、今年もホテイチクのタケノコを販売。3月末から入荷を開始した。14日は、60~70㌢の大きさのものを3、4本ひとまとめにした束を一束税込380円で販売。店頭の目立つ場所に並べた。店主の中原一成さん(64)は「旬のものなので買って帰る人は多い。みそ汁にするとおいしい。生でみそ汁に入れて食べることができる。あくはでない」と話した。
市公設地方卸売市場・名瀬中央青果では、今年は3月末からホテイチクのタケノコが出回り始めた。出回っているのは40~50㌢のものが多いという。同市場の担当者は「流通量は増えてきている。4月下旬がピークかも。量が多く出回ることで値段も下がるので一般の方にも求めやすい値段になっていくのではないか」と話した。
同市場によると、ホテイチクのタケノコは、一般的なモウソウチク(孟宗竹)のタケノコより柔らかく、香りがいいという。