大島地区管内消防救助技術競技会

4部門で競い合った、2016年度大島地区消防組合管内消防救助訓練競技会(ロープブリッジ救出の部)

日頃の訓練成果競う

 2016年度大島地区消防組合管内消防救助技術訓練競技会が15日、奄美市名瀬の消防本部庁舎であった。管内から約50人の消防隊員らが参加し、日頃の訓練成果の披露も兼ね、競技種目を争ったほか、来月開催される県大会に派遣する、4部門の代表選手らを選出した。

 競技は、災害時に消防が行う救助活動に備えた基礎訓練、連携訓練が元になった▽はしご登はん▽引揚救助▽ロープブリッジ救出▽ほふく救出―4種目を実施。長野正幸消防士が「心・技・体を存分に発揮し、正々堂々戦うことを誓います」と宣誓。安全・確実を第一に、設定された基準タイムのクリアも目標に、隊員らは最善を尽くし、競技種目に臨んだ。

 競技会終了後の好評で、同組合本部川畑洋一名瀬消防署長は「今大会での減点項目を次回減らせるように自己研さんに励んでほしい。代表派遣選手に選ばれた隊員は、九州・全国大会をめざし、さらに訓練に努めてほしい」などと話した。

 各競技1位の隊員、チームは来月27日に日置市の県消防学校で開催の第45回鹿児島県消防救助技術指導会に派遣される予定。ほふく救出の部代表、喜界消防分署所属の積山寿久さん(32)、玉岡悟さん(24)は初出場の大会に向けて「県大会には10年以上喜界からは出ていない。喜界代表として、しっかり大会に臨みたい」と意気込みを語った。

 ロープブリッジ救出の部で派遣される、名瀬消防署・住用消防分駐所合同チームの安原孝さん(32)は「普段していることを1本の勝負で発揮することは簡単ではない。日頃通りにできれば全国も狙えると思っているが、まずは県大会で出し切れるようにしたい」と話した。

 大会各競技の結果は次の通り。(敬称略)

 ▽はしご登はん ①長野正幸(住用)②池田優也(名瀬)③伊藤光介(笠利)▽引揚救助 ①萩原チーム(名瀬・笠利・住用合同)②瀬本チーム(瀬戸内A)③嘉原チーム(瀬戸内B)▽ロープブリッジ救出 ①安原チーム(名瀬・住用合同)②吉原チーム(名瀬・笠利合同)③川畑チーム(名瀬)▽ほふく救出 ①積山チーム(喜界)②瀧田チーム(笠利・大和合同)③積チーム(瀬戸内・笠利合同)