田畑さん環境大臣表彰

長年の研究が評価され、大臣表彰を受ける田畑さん

自然環境功労 植物研究で活動

 環境省は14日、2016年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰者を発表した。今年度は表彰数35件(個人14件、団体21件)で、県内では奄美市名瀬の田畑満大さん(80)が受賞。表彰式は20日、東京・新宿御苑で行われる。

 環境省では自然環境の保全に関して顕著な功績があった団体または個人を表彰することで、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に同表彰を実施。対象分野は、▽保全活動▽いきもの環境づくり・みどり▽自然ふれあい▽調査・学術研究―の4部門となっている。奄美群島からの表彰者は、奄美野鳥の会(13年度)、徳之島虹の会(14年度)に続いて3件目。個人表彰は初となっている。

 田畑さんは、在野の植物研究者として奄美群島を中心に植物の採集・記録・報告などの基礎的な研究活動を実施。アマミナキリスゲやユワンドコロ、アサトカンアオイなど5種の新種を発見したほか、多くの当該研究者の調査研究・論文の執筆に協力するなど、自然環境の調査研究および普及啓発活動に尽力したことが評価された。

 1960年に瀬戸内町薩川小を初任地に、教員生活をスタートした田畑さんは、「身近な自然を子どもたちの教材にしたいと思って、本格的な分類活動を始めた」と説明。現在も奄美の自然を考える会顧問や奄美シダ研究会相談役などを務め、精力的に活動している。

 今回の表彰について田畑さんは「うれしいけれど、まだ実感はわかない。私の活動は先輩方や同僚、サークルの人たちがいたからこそ出来たことで、それを認めてもらえたことはうれしい。まだまだやりたいこと、調べたいことはたくさんある。次の研究者にもつながるように、私なりに出来ることをこれからも続けていきたい」と語った。