ふれあい和光塾開講

和光園内の農地で作業する市民

畑作業で施設交流
奄美市 12家族参加

 奄美市教委生涯学習課は16日、奄美市名瀬和光町の国立療養所「奄美和光園」(加納達雄園長、入所者33人)内の農園で2016年度ふれあい和光塾を開いた。参加した親子など家族連れは、割り当てられた畑での作業に汗を流した。

 塾は入所者との交流を目的に、04年から開始。同市が無償で園内畑地の一部を借り受け、登録した家族に一区間(15~20平方㍍)を割り当てるもので、畑は1年ごとに更新するが、最長3年間、同じ畑を使用できる。

 この日は、新規6家族22人を含む12家族が参加。園内での開講式で福長敏文課長は「このようなイベントを通じて、市民と施設との交流が広がることを願いたい」とあいさつ。加納園長は「交流の一環として、これからも続けてもらえたら」と述べた。

 開講式の後にはそれぞれの畑に分かれ作業を始めた。4~5年前から参加しているベテラン家族は、初参加の家族に今後の作業についてアドバイス。午前中、草刈りや開墾などに精を出した。

 名瀬の安村フミ子さん(68)は5坪(16平方㍍)ほどの畑を借り受け、「野菜づくりを楽しみに参加を希望した。キュウリなど夏野菜を植えたい」。一緒に作業にした、孫で朝日中1年・千紗さんは「自分の手でつくった野菜を食べてみたい」と話した。

 同課によると参加は随時受け付け。問い合わせは℡0997―52―1384まで。