初の消防援助隊派遣

大島地区消防組合から、熊本県に向け消防援助隊として5人が派遣された

大島地区消防組合から5人
熊本地震

 熊本県を中心に発生している地震地域への支援のため、県からの要請を受け大島地区消防組合から5人が派遣隊員として19日、熊本県に向け航路で出発した。今回は10日間の活動を予定。同組合小松和行消防長は「被災地域では多くの人が助けを求めている。過酷な環境での活動になるだろうが、負託にしっかりと応えて来て欲しい」と呼びかけ、隊員らを送り出した。

 同派遣隊は、「緊急消防援助隊鹿児島県大隊第3グループ」として、18日に要請を受けた。災害などが発生した地域への同組合からの派遣は今回が初めてという。

 派遣隊は山下松夫消防指令(名瀬消防署)を隊長に、分隊長・吉田昇司消防司令補(同)、機関員・松原大悟消防士長(同)、隊員・実島可斉消防司令補(瀬戸内消防分署)、隊員・碇元亮太消防士長(宇検消防分駐所)の5人。山下隊長は「現在も、断続的な地震に多くの人が不安を感じている。体力を培っており、救命士も2人帯同する。任務をしっかり遂行してきたい」と話した。

 隊員らは、水槽付消防ポンプ自動車に、食料、テント、水などを詰め込み19日夜、鹿児島新港行き上りフェリーで出発。派遣は30日まで、活動内容については20日、熊本県内の県消防学校到着後に、要請を受けるという。